DisplayPort直接接続はやっぱり綺麗!Pico4の画質に満足出来ずPico Neo3 Link を買って比較してみた

2024-07-07

こんにちは、こんばんは、ebichan です。

皆さんは Rally SIM でVRヘッドセットを使われていますでしょうか?

ebichan は Black Friday で Pico4 を購入して以来、その臨場感・現実感の虜になってしまい「もっと良い解像度」を求めて、DP(DisplayPort)直接接続の VR ヘッドセットを探し求めていました。

現在は、スタンドアロン型の VR ヘッドセットが(特に廉価帯では)主流であるため、VIVE Pro 2 などかなり高価なモデル以外には選択肢が無くなってしまっています。

そこで ebichan が目を付けたのが、DP 直接接続が可能な Pico Neo3 Link だったという訳です。

※ 記事中でアフィリエイトリンクを利用しています。

価格ドットコムではまだリストアップされているものの、よくみると TSUKUMO 一店舗だけでの販売となっており、Amazon では公式サイトでの販売は終了、楽天市場でも新品は一店舗のみでの取り扱い(こちら)でした。(2023/12/25現在)

これは気をつけないと在庫が底を付いたら買えなくなると思い、「自分へのクリスマスプレゼント」として購入してしまいました。まあ Pico4 を売却すれば、そんなに損もないかなという目論見もありまして。

 

ということで、買ってしましました Pico Neo3 Link。わはは。
Pico Neo 3 Link スタンドアロンVRデバイス

いつもお世話になっているTSUKUMOさんの商品ページでは 7〜14日後に出荷となっていたのですが、実際には日曜日の午前中に注文して火曜日の午前中に届きました。嬉しい誤算ですが、早速セットアップです。

あちこちのサイトで言及されているように、5m の DisplayPort ケーブルが付属してこの価格というのは何ともお得だと思いました。ただしこのケーブルで接続していても充電が減っていく事もその通りです。ebichan は Pico4 で使っていた Type-C のリンクケーブルを併用することで、無限運用が可能となりました。

ZyberGears 5Mリンク ケーブルUSB-A & USB-C 2.5Gbps

 

ただし Pico Neo3 Link に限っては、通常の Type-C の充電ケーブルを使用すれば良いだけですので、あえてリンクケーブルを購入する必要はないと思います。先日購入したばかりのこの商品ですが、すでに Amazon での販売も終了してしまっているようですので、Pico Neo3 Link を使用するならこちらを購入せず、通常の Type-C <-> Type-C ケーブル(先端がL字になっていると出っぱらず便利)です。

Pico4 で PC 側のセットアップも終わっているし、Pico アカウントも既に登録済みなのでなんら困る事無くすぐに使用可能になると思いましたが、罠がありました。Pico と PC を接続するためのソフトが別物なのです。

いやこれに気付くまで1時間ほど試行錯誤してしまいました。エラーメッセージがソフトのバージョンが古いので最新版にして下さい、みたいなメッセージだったので「おっかしいなあ、最新版なんだけどな」と悩んでました。最終的に Pico の公式ホームページから Pico Neo3 Link 用のソフトウェアをダウンロードしてインストール、無事に接続することが出来ました。

あと小さな違いとしてはメガネアダプタの精度がだいぶ違っていました。Pico4 の場合はマグネットで吸い付くように装着されて気持ち良いのですが、Pico Neo3 Link はまだここまでこなれておらず、プラスチック部品の爪を引っ掛けるようになっています。これをきっちり嵌めるのにだいぶ手こずりました。DPケーブルをヘッドセットのバンドに取り付けるクリップもそうなのですが、寸法がギリギリで壊れそうなほど力を入れないと嵌らないんです。ここには新世代機の進化を大きく感じました。

そんなこんなでなんとか装着が終わり早速プレイです。

「うわなんだこれ。全然違うじゃん!」これがまず最初に声に出ました。

そうです。画質が全然違います。パンケーキレンズかフレネルレンズかや解像度が Pico4 の方が高いなど、そういったスペック上の違いを超えて明らかに Pico Neo3 Link の方が画質が良い。それはつまりDP直接接続であり、圧縮・復号プロセスを経ていないことで、あの圧縮画像特有のボヤッとした画質から脱却して、本当の画質になっているためです。

当然と言えば当然なのですが、あまりWeb上で比較言及されていないように思いますので、ここで私 ebichan が画質が良いのは Pico Neo3 Link だと断言します。もちろん DP (有線)接続での比較の場合ですよ。

もう一つ、当たり前のことですが、遅延が無い!

これもプレイをする上で非常に高評価です。むしろこちらの方が全体としての影響は大きいと言えるかもしれません。何せVRでない EA SPORTS WRC や無印 DirtRally でも、モニターで走るより Pico Neo3 Link で走った方が走りやすいと言えるくらいですから。

VRモードを持たないゲームではただの大画面として扱われる訳ですが、そもそも100インチ超え相当の画面として表示される訳ですから、34 インチの UWQHD よりも大画面として見えるのは当たり前です。

もう一つ、これは後から思い当たったことですが、モニターまでの距離が物理的な距離に影響されず常に一定ということは、プレイエリアが限定される私のようなウサギ小屋に住んでいる者にとって大きなメリットになります。大きなモニターを買う必要がありませんし、ハンコン等コックピットとモニターの位置関係に制約が無くなるわけですから、これはSIM環境の制約を大きく取り払ってくれると言えるでしょう。

確かに毎回走行のたびにVRヘッドセットを被るのが面倒、という意見はその通りで ebichan も賛同しますが、考え方を変えれば実車でラリーを走る時には毎回ヘルメットを被る訳で、それと同じと考えればVRヘッドセットなんて全然気にならん、という考え方もあると思うんです。逆に実車と同様に、本気モードに切り替えるためにヘルメット(VR ヘッドセット)を被るみたいな(笑)。

これはちょと極端な考え方かもしれませんが、DP直接接続のVRヘッドセットならではの楽しみ方があるような気がします。

ここまでメリットのことしか書いていませんが、もちろんデメリットもあります。

一つは画質。これは重箱の隅をつつくような話になりますが、周辺視野の画質はパンケーキレンズを採用している Pico4 の方が当然優秀で、フレネルレンズを使用している Pico Neo3 Link は若干ボケますし色収差も発生しているように感じます。

もう一つは視野角が狭いこと。仕様上 Pico Neo3 Link は 98度、Pico4 は105度となっており、若干 Pico4 の方が有利です。これは特に Assetto Corsa のようなレースゲームをする時には、サイドミラーや横に並んだ車を見るときに、首を動かさなければならないので、ちょっと不便に思います。ただ Rally の場合には、基本的には前を見るのに一生懸命で横目で何かを見る余裕はほとんど無いですし、見る方向が進みたい方向なので正面以外を見る状況では首を回してそちらをしっかり見るため、大きなデメリットにはならないと思いました。

第一印象と言いながら、あまりに気に入ってしまったので色々と書いてしまいました。有線のみならず無線接続も可能ですので、軽くて遅延が余り気にならないVRゲームの時には無線で楽しむ事も出来ますし、楽しみ方の幅という意味では Pico4 より Pico Neo3 Link の方が上に来ると思います、というのが ebichan の評価となります。

もし皆さんも VR ヘッドセットを Rally SIM で使用していたら、どんな点を重視してどのヘッドセットを購入したのかをコメントで書き込んでくれると嬉しいです。

 

最後にいつもの感謝を込めて TSUKUMO さんの広告を貼らせて頂きます

 

2024−01−04追記:

Pico Neo3 Link の比較検討の際に下記のサイトの記述が大変参考になりました。ありがとうございました。

 

2024−01−27追記:

今更ですが、ギョフノリ eRally Club の Ponkichi さんが、「[VRゴーグル] レースゲーマーが競技シーンで選ぶべきVR機器とは!?」という動画を上げてらっしゃいました。結論が同じで良かった(笑)

2024-07-07 追記:

価格.com を見ていると DPVR の E4 という機種が SIM レーサー界隈では非常に人気が高いようですね。確かに PCVR 専用でたったの 280g と軽く、DP 接続で画質も高い、視野角も 116 度と広めで、90度フリップアップシステムでPCとVRを行ったり来たりが楽。メガネユーザーにも優しい設計になっているようです。いいですね、コレ。


DPVR 6DoF対応・視野角116度・超軽量280g 「SteamVR」対応・PC接続型VRヘッドマウントディスプレイ[ DPVR E4 ]

 

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Posted by ebichan