Driving Force GTのメンテナンス
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ここではebichanが使っているハンコンのDriving Force GT (以降DFGT) の分解とメンテナンスについて書きます。今となっては使っている人は絶滅危惧種だと思いますので、誰かのお役に立つようにというより、自分のための備忘録という位置付けで書き残しておきます。
分解のために参考にさせていただいたサイトは、SIMドリフトで知らない人はいないと思われますがGAYA Factory さんのサイトです。こちらのG29の分解整備とハンドブレーキの取り付けのページを参考にさせて頂きました。いつも有用な記事を上げて頂き、ありがとうございます!
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DFGTの分解は、G29に比べるととっても簡単ですが、深いところにあるネジや、工具が真っ直ぐ入らない箇所がありますので、工具はしっかりとしたものを選びましょう。と言っても、プラスドライバーで全てのネジが止まっていますので、柄の長さと先端のサイズの異なるものを数種類用意すれば事足ります。それでは、気負わずやっていきます。
分解開始っ!
最初は、裏面のプラスネジ8本です。奥深く目視できませんのでしっかりと工具がネジに噛んだ感触を感じながら緩めます。プラスドライバーで外したネジが磁力でくっついてきて取れた場合は良いですが、そうでない場合にはハンコンをひっくり返してネジを取り出す事になると思いますが、その際には要注意。ひっくり返した瞬間に、外れたネジが吹っ飛んでいって、見つからなくなります(笑)。ですので、磁力の弱いプラスドライバーを使う場合には、8本一気に外すのでは無く、2〜3本打つ外してはネジを回収する方が良いでしょう。
8本全部外すと、ハンコン上面に当たる部分が外れます。この時の注意点は、シフトレバーも上面カバーに付いてくるのですが、そこに小さなバネが入ってますので、紛失に気をつけましょう。グリスでくっついているため、そっと開ければ問題無いのですが、勢い良く外すと、バネだけにどこかに飛んでいってなくなりかねませんのでご注意を。外したら、シフト周りの構造をなんとなく理解しておいてください。組み立て時に重要になってきます。もう一つ、ハンコンを机に固定する為のネジも邪魔になる為、外しておきます。
次は中央の大きなギヤの上についている金属プレートを外します。両方ともタッピングネジですが色が違います。組み立て時に悩まないように、写真を撮っておきました。
次はコネクタを外します。分解時に必ず外さなければならないのは、ハンドル側から伸びている3つのコネクタです。モーターの動力、回転角センサー、ステアリングスイッチの3つです。他のコネクタは、必要に応じて外してください。コネクタ類は外す前に写真を撮っておくと、組み立て時にケーブルの取り回しなどを参考にすることができたりと、何かと便利ですので、忘れずに写真に収めておきます。また、こういった細かなコネクタ相手に役に立つのが、写真のようなコネクタリムーバー。高価な工具ではありませんし、劇的にコネクタ外しが楽になりますので、不器用なebichanのイチオシ工具です。
ENGINEER エンジニア 基板コネクター抜き SS-10
次は、メインギヤをピニオンギヤから外します。ここは工具がまっすぐ入らず、ネジを舐めやすいので、しっかり押し込み方向に力をかけながら、4本のネジを緩めます。
ここまできてようやくハンコンベースとハンドルが分離しましたね。もう少しです。
次はハンドル部分の取り外しです。ここが最後の難関。ebichanの一番苦手な箇所です。ギヤ側から見て、円周上部に3本のネジが止まってます。深くて見難く、シャフトの短いプラスドライバーではネジに届きませんので、かなり長いドライバーが必要になります。こいつを慎重に外します。
こいつらが外れたらあとは簡単。ステアリングのスポーク裏に3〜4本のネジがありますのでそれを外すとステアリングスイッチ部分が一体で取れてきます。このスイッチ部はかなり長いケーブルでステアリングシャフトの中を通りハンコンベース側に伸びています。このケーブルの余裕によって、ステアリングを何回転もさせてもケーブルが断線しないようになってますので、組み立て時にはこの余裕分をしっかり確保し、変なところに噛んだままになったりしないように気をつけます。
そして最後が、ステアリング中心の4本のスクリューです。ここだけ少し太めのスクリューが使われています。
これで分解は完了です。普段は手の届かない部分を掃除したり、故障したパーツを取り替えたりしましょう。
グリスアップ開始っ!
組み立ては一言で言ってしまえば、分解した通りに組み立てるだけなのですが、GAYA Factoryさんの記事にあったように、この機会にグリスアップをしておくと、また当分の間安心して遊ぶことができますのでオススメです。グリスはGAYA Factoryさんに倣ってタミヤのグリスを使用しました。有用な記事をありがとうございます!
グリスは適量で。塗り過ぎは百害あって一理なしですので、ちょっと多めに塗って馴染ませたら、不要な部分を拭き取るという方法でいきたいと思います。古いグリスを拭き取って、タミヤのグリスを薄く塗ります。重要なのは、モーターとメインギヤ、平歯車、角度センサーの3箇所。グリスを塗ったら、仮組みしてロックツーロックを数回行って、組み付け具合とグリスのはみ出しをチェックします。おそらくだいぶはみ出していると思いますので、はみ出した部分のグリスは邪魔ですので拭き取ってしまいましょう。ティッシュなどで問題ないとは思いますが、気になる方は毛羽立たないキムワイプで拭き取ると完璧です。ebichan家にはたまたまキムワイプがあったのでキムワイプを使いました笑。
気の済むまでメンテナンス出来たら次は組み立てです。
組み立て開始っ!
そうしたら、分解の逆の手順で組み立てて行きます。特に難しいことはないと思います。完全に組み上げてしまう前に、念の為に動作確認をしましょう。全ての配線が繋がっていることを確認したら、ステアリングが回転を始めても良いようにしっかりとした場所に置き、ACアダプタを繋げてからUSBコネクタをPCに接続します。キャリブレーションが始まり無事にセンターが出たら問題なし。この時点で、キャリブレーションが始まらずホーンボタンが点滅するなど異常が出た場合には、再度配線や組み付けを確認してみて下さい。
組み付け時に注意する点を強いて挙げるとすれば。。。
ステアリングシャフト組み付け
ステアリングシャフトの4本のスクリューの取り付けの際、ステアリングをシャフトに押し込みますが、ここは向きが決まっています。良くシャフトとステアリングを見比べて、正しい位置に挿入しましょう。
シフトレバー取り付け向き
最後の難関はシフト部分。先に机に固定するためのステーを取り付けて軽く締め込んでおき、最後のハンコンベースのカバーの取り付けに挑みます。バネを然るべきところにはめておき、そっと上から被せます。うまく取り付けられない時には、念のためシフトレバーが前後逆になっていないことを確認します。ナットについている突起がステアリング側(自分側)にくるようになっていれば正しい向きです。逆向きだとしっかり噛み合わないので、ここを確認しましょう。
上部カバーがきちんと組み付いたら、最後裏返して8本のネジを締め込めば完了です。
お疲れ様でした!
編集後記1
メンテナンスをしたら、ステア軸のスラスト方向(ステアリングコラムの伸縮方向)のガタ(遊び)が気になるようになってしまった!
決して作業ミスではないと信じたい。これは直さねば!
直したら記事を更新します。しばしお待ちください。
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