Assetto Corsa Rally ファーストインプレッション
皆様、こんにちはこんばんは。ebichan です。
皆様 Assetto Corsa Rally は購入されましたでしょうか。
Assetto Corsa Rally アーリーアクセス版発売開始!
ラリーバカ(好き)な皆様ならよくご存知とは思いますが、約1ヶ月前2025年10月17日から19日にかけてドイツで開催されたSimRacing EXPOで突如公開された Assetto Corsa Rally (以下ACRally)。多くの人が驚かされたことと思います。ebichan も本当にびっくりして、狂喜乱舞し発売に向けてワクワクする日々を過ごしてきました。
そのACRally が2025/11/14(金) から遂にSteamでEarly Access として発売が開始されたのです。パチパチ
ebichan は声を大にして言いたい。これは「神ゲーになるぞ」 と。
今の状態では、まだ神ゲーだとは言えません。
でもこれははっきりしています。これは神ゲーになるぞと。
何故か。
その1。挙動が素晴らしい。
その2。風景が美しすぎる。
その3。Kunos Simulazioniが提供している。
その4。競争相手がいない。
他にも要因として考えられることは色々あるとは思いますが、もういいでしょう。これだけの要因がそろえば、神ゲーになることはもう確定と言って良いでしょう。
そんな勝確のゲーム ACRally ですが、ebichan 目線でどのあたりが良かったのか。簡単に述べさせてください。
まずはその1。挙動がすばらしい。
それは何と言っても、車両挙動が今までのゲームとは隔絶の感。一言で言ってしまえば、「あまりにも実車っぽい」のです。
もちろんebichanはRally Driverではありませんから、昨今のRally車に乗ったことはありません。
強いてあげれば、数十年前学生の頃にラリー・ダートラ・ジムカーナの真似事をして遊んでいたくらいです。
その微かな経験からでもいうことができる、このACRallyの挙動は、「実車そのもの」であると。
何がそんなに実車っぽさを醸し出しているのかということを ebichan このゲームで走った後に3分くらい考えました。
(アホなので3分が限界でしたw)
考えた結果、ブレーキング・コーナリングで非常に強く感じる慣性質量と路面からの入力を非常に直接的に感じること、この2点が実車っぽさを感じさせる要素なのかなと思いました。
もう少し説明させてください。
慣性重量に関しての扱いは、ebichan の感じとしては結構ゲーム(SIM)によって考え方が違うと認識しています。
その上で、慣性重量に対してしっかり考えらているなあと思うのは、1:RBR(RSF.hu版), 2:(DR2.0)だと思います。(個人的偏見ですが)
そしてこのACRallyはそれらの作品よりも更にその考え方が強いように思いました。
ですので、ブレーキが遅れればコースアウト、コーナーへのアプローチがオーバースピードならコーナー出口でアウトにはらんでコースアウト、もしくはスピンモードでコースアウトは回避したもののタイムは大幅ダウン、などといった結果になると思われます。
これが一つ目の慣性重量の考え方になります。
二つ目は路面からの入力に関してですが、まずこのACRallyはRally-SIM界では初となるレーザースキャンにより実際に
WRCを走ったコースが収録されているとのことです。
それであれば、路面のアンジュレーションなどは完全に実際のコースと同等になるわけで、それに加えて AC無印、AC Competizione, AC EVO と3世代に渡って高評価のSIMを提供し続けてきたKunos Simulazioniチームにとって、この点は
妥協することができなかったでしょうね。
その甲斐もあって、ものすごく良い動きをします。それにおり路面からの入力を非常に精密に強力に感じ、車の挙動に影響を及ぼすのだと思います。凄い。。。。
次にその2。風景が美しすぎる。
これは公開されている実際のプレー映像からでも一端が垣間見えますが、路面・路肩の木々・遠景の山々・雨の表現など、どれを取っても最高といえるでしょう。
さすが、レーザースキャニングによるコース作成及びそれを十分な表現力で表現することの出来るUE5の能力といったところでしょうか。余すことなく引き出させています。
正直、これも実車に乗って運転しているように錯覚させられて、上記のドライビングフィールの実車感と相まって、脳がバグってきます。これは現実に実車を運転しているのだ、と。
それほどまでに、風景描画は他のラリーシム作品から突出して美しいです。
次はその3。Kunos Simulazioniが提供している。
正確にはこのACRallyはKunos Simulazioni自身が開発しているわけではなく、Supernovaというスタジオが開発しており、Kunos Simulazioniは技術協力だけを行なっているそうなのですが、そうとは言えさすがあのKunos Simulazioniが関わり Assetto Corsa という名前を掲げているだけあって、作品の完成度は超一流と言えるでしょう。
そして Kunos Simulazioniと言えば、みんな大好き初代アセコル、GT3の公式ゲームとなっているACC、と長い年月をかけて熟成を重ねた作品を提供してきた実績のあるパブリッシャーであり、さらに今年1月7日に長年の沈黙を破り無印アセコルの正統派後継とも言われる Assetto Corsa EVO のアーリーアクセス版が発売開始され、今後数年かけて拡張されていくことが期待されているゲームスタジオです。
と言うことは、ACRallyもこれらの作品と同様に、数年をかけてブラッシュアップとコンテンツの追加開発が期待される作品となります。これは神ゲーになるのは時間の問題と言っても良いでしょう。コンテンツの量でいけば、初代アセコルのようにMODが使えるようになるのかということも気になりますが、AC EVO に関するKunos Simulazioniの発言から、あったとしても非常に限定的なものになることが示唆されていますから、このACRallyに関しても同様な方針となることでしょう。
まあこれは仕方がない。時代の流れですね。
最後はその4。競争相手がいない。
いやいやそんなことないでしょ、と思われる方もいらっしゃると思いますが、ebichan 的にはこの時期の発売というのは非常に戦略的に狙ってやっているのではないかと考えています。
というのも、皆様悲報に泣きくれた2025年5月の EA SPORTS WRC 開発終了と開発チームの解散のニュースがありましたよね。非常に残念なニュースだったわけですが、コードマスター開発のEA SPORTS WRC の公式ライセンスは2026年まであるとのことですので、2026年のWRC公式ゲームは空白期間になってしまうということ。そしてその次2027年から、長年WRCシリーズを手掛けてきたが WRC Generations で一旦WRCの公式ライセンスを返上したNacon社がライセンスを再度取得するであろうというニュースが流れています。
となると2026年は公式ライセンスを名乗れる作品がないため、Rally-SIM界にとってはある意味ニュースに飢えている期間ということになります。
Kunos SimulazioniとSupernovaはこの公式ライセンス空白期間をチャンスと見て覇権を取りにきた。もしくは、覇権とまでは言えなくても、一定レベルの実績を積み上げることで、Naconが準備中であろうWRC公式ゲームを突き放しにかかる意図があるのではないかということです。
ラリーを含めたレースSIM界では車の挙動の表現に正解はなく、リアルさを求めるか、競技性を求めるか、娯楽性を求めるのか、それぞれ考え方が異なる無数の解釈があり、あくまで実車でない以上何らかのエミュレーション(真似)をして実車っぽさを表現するしかなく、それが各作品の味となっているので、それはそういうものだと思って楽しめば良いだけのことです。
正直ebichanはNaconの作品の車両挙動はあまり好みとは言えず、いつも苦労させられていることから明確なコドマス派なのですが、それより遥かに実車っぽさを纏うACRallyが出てきたことで、Naconはかなり苦しい立場に置かれるのではないでしょうか。
Kunos SimulazioniグループがWRC公式ライセンスを狙っているのかどうかはわかりませんが、超本格化Rally-SIMとして一定のシェアと存在感を与えることは間違いがありません。かなり大きな地殻変動が起きるような気がしています。
私ebichanはACRallyの開発にプラスになるように積極的なフィードバックを行いつつ、これを遊ばせてもらおうと思います。まずは正規バージョンとして販売に漕ぎ着けるのを楽しみに待ちつつ、布教活動に力を入れようと思っています。RBRとACRallyとの比較記事なんかも書いていこうと思いますので、また読んでいただけますと嬉しいです。
ではでは。






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