最高に美しいOCメモリを購入!ただし効果は限定的( ͡° ͜ʖ ͡°)観賞用にはアリ👍
こんにちはこんばんは ebichan です。
今日は衝動的に購入してしまったOCメモリの紹介です。OCメモリとは言わずと知れた Over Clock メモリのこと。メモリモジュールメーカーが独自に規格外の高クロック低レイテンシの動作保証をしているメモリモジュールになります。
メモリの速度が上がることにより、パソコンの処理速度も向上するのは論理的にはその通りなのですが、パソコンの処理速度というのはそれだけで決まっている訳では無く、様々な要因で決まりますし、パソコンへの負荷の種類によっても大きく変化します。
ebichan のパソコンの使用用途は SIM Rally 一択です。今のところ配信をしたり、動画を編集したり、生成AIで美女を大量生産する、などの事をする予定はありません。(予定はね)
ですので、あくまで game の FPS を向上する効果があるのかどうかという事の一点で効果測定をしていきます。ま、一般的にほとんど効果がないということは知れ渡っているので、その追試験といった位置付けになりますが。
まずOCメモリとその効果とは
※OCメモリは定格動作から外れて動作させることになりますので、パソコンに大きな負荷が掛かり、保証も効かなくなりますし最悪故障する場合があります。ですので、利用に関しては完全に自己責任で行なってください。
RyzenでのOCメモリの効果については、既に語り尽くされていますので他のサイトに当たって頂くほうが、正確でわかりやすいと思いますので、ebichan は書きません。書けません。
例えばこちらのやかもちさんのページなど。
他にも AKIBA PC Hotline! のこちらの記事では、規格の成り立ちからOCメモリの基本的な内容について包括的に説明されておりわかりやすいです。
今回購入したこのメモリは一応 Intel Z590 向けとなっていてRyzen向けにチューニングされている訳ではありません。当然こちらの Ryzen Compatible Memory List にも載っていないメモリーになります。
それはそれとして動けばラッキー的なノリでメモリに搭載されているXMPの値と、自分なりにOCチューニングした値、現在使用しているJEDEC規格のメモリ、この3者で比較をしていきたいと思います。
今回購入したメモリ
今回 ebichan が衝動買いしたメモリは、こちらの Team の T-FORCE シリーズの DDR4-4800(38400) 8GBx2 の合計16GBモデル。メモリ容量は今までと同じですので、純粋にメモリ速度だけの差となります。
それにしても美しいメモリです。メモリに保護シールが貼ってあるのを初めて見ました(笑)。しかも拭き取り用のクロスまで添付されています。ビューチフル!
ペリペリ剥がして設置します。
T-FORCE取り付け前。基盤剥き出しの一般的なメモリ。
今まで使っていたメモリは何の変哲もない基盤丸出しのものですので、背が低くサクッと外す事ができたのですが、T-FORCE はRGBライティングされると共に重量級のヒートシンクが付いていますので、背が高いため CPU ヒートシンクをずらしてやらないと取り付けられませんでした。
T-FORCE換装後。若干背が高くなったがCPUクーラーの超天とのクリアランスは十分
無事装着できた姿はこんな感じです。いや、美しいですね。
しかし上には CPU クーラーの超天が覆いかぶさっていますし、4面メッシュケースの DLH21 の側面カバーを取り付けてしまうと、外からは全く見えません(笑)
いいんです、性能が上がれば!
検証環境
まずはどのパラメータで評価を行うかを決めます。評価の方法には YouTube でOC関係の動画を多く上げていただいている、韻丿刃 えすぽさんのこちらの動画を参考にさせて頂きました。
効果測定にはFF15ベンチを使用し、メモリに高負荷をかけるソフトには RAM Test を使用します。ただ条件を詰めていった時にFF15ベンチの結果のばらつきが大きく、どちらが最適なのかわかりにくくなってきたため、Time Spy でのベンチマークを補助的に使用しました。
この方法により ZEN3 でベストと言われている 3600MHz での最速パラメータを導き、結果は 20-21-21-52 (tCL-tRCD-tRP-tRAS) となりました。
それでは条件が整ったところで効果測定を行います。使用する環境は以下の通りです。
CPU | Ryzen 5600G | 定格で使用 |
Memory | T-FORCE XTREEM ARGB | DDR4-4800 CL20-28-28-48 1.5Volt |
GPU | Radeon 7900XTX | 定格で使用 |
Monitor | LG 34inch | UWQHD (3440 x 1440 px) |
Game1 | EA SPORTS WRC
(Version 1.4.0 Patch) |
Graphic setting: Middle |
Game2 | DirtRally 2.0 | Graphic setting: Ultra |
DirtRally 2.0のコース
タイムトライアルで USA の Fuller Mountain Ascent の Wet を使用しました
EA SPORTS WRC のコース
タイムトライアルで Finland の Saakoski の Wet を使用しました
MSI Afterburner でのFPS測定
各走行後に MSI Afterburner のグラフ画面を開き、FPS Min/Ave/Max を確認します。
効果測定
以下それぞれの Case は、周波数、tCL-tRCD-tRP-tRAS、Infinity Fabric とメモリ周波数との比率、メモリ電圧を表します。
Case1: 3200MHz 22-22-22-52 1T 1.20V
当初購入して使用していたメモリの定格速度(SPDそのまま)。メモリは T-FORCE を使用していますが、タイミングが同じであれば速度は同じはずですので。
Zen Timings
Case2: 3600MHz 20-21-21-52 1T 1.20V
ZEN3 Ryzenでベストと言われているメモリ周波数 3600MHz 1T で ebichan が自力でパラメータを導いたもの。
Zen Timings
Case3: 4800MHz 20-28-28-48 2T 1.50V
Teams T-FORCE の XMP として記憶されているセッティングがこちら。電圧を1.50V とモリモリに盛られたセッティングとなっていて少し恐怖を覚えますが、これで保証されていると言うことですのでこれで使っていきます。
Zen Timings
FPS 比較
Dirt Rally 2.0
MAX FPSを3200MHz が取っていますがあまり意味は無いでしょう。平均FPSで3200MHzを基準として3600MHzで4.7%の向上、4800MHzで6.1%の向上となっています。
3600MHz と 4800MHz との比較では1.3%の向上、FPS値でたった2の違いとなっていますので、電圧モリモリ1.5Vの4800MHzにする意味はほとんど無いですね。ただ逆に 3600MHz は FPS 値で 7から8 と思った以上の効果が出ています。
EA SPORTS WRC
こちらは順当にクロック通りのFPSが記録されました。平均FPSで3200MHzを基準として3600MHzで4.8%の向上、4800MHzで7.1%の向上となっています。
3600MHz と 4800MHz との比較では2.3%、FPS値だとたった1か2の向上しかありませんので、やはり4800MHzにする意味はほとんど無いんじゃないかなと思いますね。
まとめ
如何だったでしょうか。効果は0では無く明らかに FPSは向上します。しかしながらほぼ誤差の範囲ですし、FPS 向上を狙って導入するのはあまりにもコスパが悪い代物です。巷で言われている評判そのままでしたね。
ebichan 的には、こういった実験をして実際のパソコンの振る舞いを観察することが面白かったですし、美しいメモリが手に入ったので、個人的な結論としては 買って良かった と思います。外からは全く見えないけどね。
それでは!
※ 2023-12-30 追記
OCメモリを購入するのはコスパが悪いですが、標準メモリを自己責任でOCするのはアリだと思います。最近メモリ安いですし。手間とリスクはありますが、リスクはメモリに与える電圧を極端に上げなければそこまで大きくないのでは無いでしょうか。あくまで自己責任で!
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